Power Point による大学レポートの作成術(回路編)

前回の投稿からかなり時間が空いてしまって申し訳ありません。最近結構忙しかったのでブログの執筆に時間が割けなかったんです。もっと計画的にスケジュールを組めるようになりたい、、、、。

この前研究テーマが全然決まらないと言いましたが、ようやく教授らと面談して研究テーマが決まりました。僕が扱うテーマは「電磁自動車向けモーターの制御」についてです。実際に実験などをするのは修士に入ってかららしく、4年の卒業研究では主に調査学習をすることになります。かなり珍しい体系なんじゃないかと思います。卒業論文も調査学習の学習内容をまとめる感じになりそうで、他の研究室に比べるとハードルがかなり低く設定されているようです。まあそんなこんなで卒業できるように頑張ります。

今回はレポート作成の際にPower Pointを使うテクニックをお伝えしたいと思います。というのも、皆さんがレポートを作成する際にはWordを使うと思うので、Powew Pointを使う機会はないと思うかもしれませんが、実はスライド作成以外にもPower Pointの使い道は存在します。今回はそうしたレポート作成を助けるような機能を紹介したいと思います。

Power Point を使った回路図作成について知ろう

Power Point の強みは「図形の作りやすさ」にあると思っています。Power Point上で図形を作成すると、図形の変形や回転がしやすく形を整えやすくなっています。Wordでも同じように図形を作成することはできますが、Power Pointほど作りやすくはできていません。なので、Power Point上で図形をあらかじめ作成しておいて、それをコピーしてWordに張り付けることできれいな図形を作り上げることができます。

このテクニックは回路図を作るうえで威力を発揮します。僕は今まで実験レポートに回路図を載せるときは、Wordで作る方法が分からずいちいち手書きの回路図を挿入してごまかしていました。しかしこんなその場しのぎで研究発表のスライドを作成しようもんなら教授から説教されそうでたまったもんじゃないです。

なのでPower Point できれいな回路図が作れることを知ることで、よりよい実験レポートを作成できるようにしましょう。

まずは回路素子を作ってみる

まず初めに抵抗やコイル、コンデンサなどの回路素子を作成してみましょう。これらを組み合わせることで回路図を作成しやすくなります。

抵抗を作ってみる

図形は「挿入タブ」から作成できるので、さっそく開いて図形を作りましょう。ここでは四角を選んでみましょう。

デフォルトだと四角が青で塗りつぶされているので、「図形の塗りつぶし」ボタンから、「塗りつぶしなし(N)」を選びましょう。

また、図形の枠線の太さは「図形の枠線」ボタンから任意に変更できるので、見やすい太さに変えて表示させましょう。

回路の導線は「線」という図形を挿入することで良い感じに仕上げることができます。これらを組み合わせることで上のような回路素子が出来上がりました。

上の抵抗器は新型の表記でしたが、昔の表記の抵抗器はどのような作れるのか見てみましょう。

昔の表記の抵抗器は「線」のみの組み合わせでこのように作ることができます。角度と長さをそれぞれ調整して、そのあとはコピーアンドペーストで同じサイズのパーツを作ることでキレイな抵抗を作ることができます。

ちなみに、左右の導線の角度が水平にならないときは、右端の「サイズ」ボタンの「図形の高さ」を0.0cmにすることで水平にすることができます。

コイルを作ってみる

コイルは作るときに多少センスを必要とするかもしれません。一番きれいに作れるのは、「円弧」という図形からパーツを一つずつ作成していく方法だと思います。

上の図形をコピーして貼り付ければこのような図形を作ることができます。

多少ずれていますが、遠目から見ればあまり気にならないです(震え声)。

ちなみに、このようにして作った図形は、全体をドラッグした後にShift+右クリックで図形を選択し、「図形の書式」の「配置」より「グループ化」を押せば、作成した図形を新たな図形にすることができます。

こんな感じでコイルができました。この要領で他にも様々な回路素子を作ることができます。

これは変圧器ですね。先ほど作ったコイルをコピペして貼り付けることで変圧器を簡単に作れるようになります。回路図に文字を貼り付けたいときは、「テキストボックス」から文字を挿入して自分のお好みで数式や数値を記入してみましょう。

コイルのほかに代表的な受動素子と言えばコンデンサですよね。これは直線を4つ組み合わせることで簡単に作れます。

三角形の塗りつぶしをオフにして、直線と組み合わせればダイオードを作ることもできます。

直線と矢印の組み合わせでこのようにバイポーラトランジスタの回路図も作ることができます。

これら回路記号を逐一グループ化して、パワーポイント上にためておくことで、このように一つの回路図を作成することができます。上の場合は変圧器等価回路ですが、もっと複雑な回路を作ることも可能になります。ただし、作成するのはパワーポイントのスライド上ですので、あまりにでかすぎる回路は作成するのが難しくなると思います。そうした場合は回路を複数のパーツに分けて作り、それらをグループ化してあとでパズルのように組み立てるというのも一つの手だと思います。

今回はパワーポイントを使った回路記号の作り方について取り上げました。

僕がこの方法に気づいたのは今年に入ってからで、いままで実験レポートに回路図を載せるときはいちいち手書きで作ってそれを写真で撮って貼り付けるという作業をしていました。手間を考えたら別に手書きでも問題ないかと思いますが、見栄えだとか形式的に考えたらパワーポイントで作成したほうが圧倒的に美しいと思います。論文を作成するときなんかにはこの技術が使えたほうが査読されるときにも印象が段違いに上がると思います。

また別のレポート作成術を解説できたら幸いです。それではまた今度。

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