二度と大学院試験なぞやらん(前編)

大学院に進学することに決めたんです

僕は約4年前、国立大の工学部に進学することが決まりました。
そのとき既に、このまま内部進学で大学院に進むんだろうなぁと何となく考えていました。
実際、僕の通っている大学の進路としては内部進学が90%以上を占めていて、学部卒で就職を
考えている人なんてほとんどいませんでした(一人だけ見たことある)。
だから文系の同級生が3年の秋から就活に本腰を入れ始めているのを尻目に、僕はセコセコと実験と
勉強に追われていました(というか就活とかやっている暇じゃなかった)。

3年の1月、2月になると、大学側からこんな連絡が回ってきました。

大学院試験で使用するTOEICのスコアを用意しておいてください

部活の工学部の先輩が院試で使うTOEICをだいたいこの時期に受けていたと聞いていたので、
僕もそろそろ受けておいたほうが良いのかなと考え始めていました。

勉強をし始めて、突如不安になる

ということで3年の3月初旬にTOEICを受けることに決め、それに向け勉強を始めることにしました。
TOEICの対策を始めたのは1月の中旬くらいで、この時期はちょうど大学の期末テストと
被っていたのでTOEICは単語メインの勉強をしていました。
期末テストが終わって、いよいよTOEICの対策をしようかといざ取り組むと、
ある事実に気づいたのです。

それは、全然点数が取れないということです。

大学の生協で試しに買ったTOEICの模試を一回解いてみると、リスニングは何言っているか
よく分かんないし、文法や文章問題も屁理屈みたいな問題ばかりでキレそうになりました。

自己採点すると大体600点前後(後になって気づいたが模試の難易度に比べたらまあまあ取れてた)
でした。大学院試験で使うTOEICのスコアというのは、大体700点くらい取れてれば十分らしい
んですが、この時の僕はこんなことを思っていました。

せめて780は取んないと他の奴に差つけれんねぇ…

今だから言えますが、この点数は正直オーバーキルでした。
ですが最初に購入した模試には確か780点あたりがスコアのグレード?の境目だったので、極度の心配性だった僕はその点を目指し、あらゆる手段を講じてスコアアップに取り組みました。

謎に高得点を取り、イキる

迎えた初めてのTOEICの試験でしたが、予想外の事実が発見されます。
それは、「スピーカーが異常に小さかった」ということです。

しかも運が悪いことに席が一番後ろで、より聞こえにくさに拍車がかかりました。
そんな状態で迎えた試験本番、謎のプレッシャーでリスニングが全く聞きとれませんでした。
とりあえずなんとなくそれっぽい選択肢を塗りつぶしとくか…、とその場しのぎの作戦で
リスニングを終え、リーディングに取り組みました。
リーディングはそれほど絶望を感じることもなく、「まあまあ解けただろ」という感触で
試験を終えました。
感触としては「650くらいとれてりゃ十分だな…」といった感じでした。

実はこの時期に、院に進むことを考えている部活の友達が、今回受けたTOEICとはまた別で
もう一回受けるつもりだということを言っていました。当初はこの一回で済ますつもりだったので
受けるつもりはありませんでしたが、万が一点数がオワッていた時の保険のためにもう一度受けておく
のはいいかもしれんということで僕ももう一回受けることにしました。

2回目の受験の1週間前くらいに、1回目のTOEICのスコアがオンラインにて返却されました。
確認すると、なんとスコアが795点でした。
手ごたえと全く違う点数に驚愕しましたが、同時に

「これだけとれてりゃ院試の英語は余裕じゃんワロタwww」

と謎にイキリだし、今まで抱えていたプレッシャーから一気に解放されました。
こうして、僕は一切のプレッシャーがないまま2回目の試験を受けることになりました。

さらに高得点をたたき出し、イキる

2回目の試験ですが、スピーカーは一回目と同様アホみたいに小さいままでした。
席も後ろのほうで、「ああ、またか」といった感じですが、1回目とは違った体験をすることに
なりました。
なんとスピーカーから出てくる音声が全部耳に入ってきたんです。比喩とかそういうレベルではなく、
音声が何をしゃべっているのかが具体的に理解できるレベルで聞き取れていたのです。
プレッシャーから解放されると人はこ?まで実力を発揮できるのか、とそのとき思ったのでした。


しかし別のハプニングが起こりました。
それは、異常なほどの尿意に襲われたということです。原因は不明ですが、残り30分くらいになった
ところで尿意がマックスに達し、我慢できない領域にまで来てしまいました。
僕の膀胱が限界を迎えるのが先かマークシートを埋めるのが先かといった競争をしていましたが、
膀胱の限界に軍配が上がりました。
そうして僕は残り20問ほど残してトイレに駆け込むという所業を達成しました。

かくして試験が終わったわけですが、感触としては「トイレ駆け込んじゃったし、前回より点数
下がっちゃうかなぁ~」などとヘラヘラと余裕をぶちかましていました。
点数が前回より下がっていたとしても点数が高いほうを出願時に提出すればいいので、今回の
試験の点数ははっきり言ってどうでもいいと考えていました。

2週間ほどたつと、2回目の試験のスコアがオンラインで返却されてきました。
さあどんだけやらかしてんだろうなぁ? などと思いながら適当にスコアを確認すると、

なんとスコアが850点と表示されていました。

一瞬「は????」となっていましたが、どうやら僕の2回目の試験のスコアで間違いないようでした。
僕は極度のプレッシャーから解放されて覚醒したんだと分かりました。
でなきゃこんなアホみたいに高い点数取れないしょ。公式問題集ですら取れたことないんだから。
そんなことを思いつつも、結局

「院試の英語これ出せばワイぶっちぎりでトップだわブフォwwwwww」

と人生最大のイキリを発動し、TOEICの試験は幕を下ろしました。


こんなことを言っていますが、後で結局絶望することとなります。
続きは後編で

コメント

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